壁があるサッカーであり育成のためのサッカー
ハーレンフースバルは日本ではまだ一般的には馴染みのない競技名のフットボールですが、室内壁ありサッカーをドイツ語でハーレンフースバルといいます。
ハーレンフースバルは5人制の室内壁ありサッカーという特殊性を生かし、“ゴールという目的に対して、自由な発想で自らの新しい才能を開花させる欧州ならではのサッカー文化”といえます。もともとは、降雪時期の冬季トレーニングとして始まったサッカーであり、フットサルよりもサッカーに近い感覚とルールを持っています。
ハーレンフースバルの特徴と可能性
(1)ハーレンフースバルの特徴
- サッカーボールを使用すること
- サッカーゴール(ジュニアサイズ)を使用すること
- ボディコンタクト(ショルダーチャージ、スライディングなど)ができること
- 壁がありアウトプレーが少ないこと
(2)ハーレンフースバルのメンタル的要素
ハーレンフースバルを利用したトレーニングでは下記のような効果を期待できます。
- プレーの連続性狭い空間で常に得点&失点を意識したスピーディで激しいプレーが展開されます。
- プレッシャースタディプレーヤーは時間的・空間的・もしくは敵からのプレッシャーを常に受ける状態で的確なプレーが要求されます。
- 凝縮したプレーによるレベルアップゴールを守る、得点を取る、といったもっとも見どころの濃い局面の連続を味わいながらレベルアップを図ることができます。
(3)ハーレンフースバルの可能性
国際大会 – KERAMIK-CUP(ケラミックカップ)
ハーレンフースバルサッカーの代表的な大会がKERAMIK‐CUP(ケラミックカップ)です。
ケラミックカップはドイツのラインラント・プファルツ州のヴェスター ヴァルト地域で行われる、U-17の国際的大会でFIFA(国際サッカー連盟)、UEFA(欧州サッカー連盟)、DFB(ドイツサッカー連盟)が公認しています。
参加チームは、ブンデスリーガ下部組織(ユースチーム)と国外の代表チームであり、それらチーム内には、現在も活躍中の数多くのトッププレーヤーも名を連ねています。もちろん、本大会参加選手の中から、多くのプロ有名選手を輩出しています。
日本では2009年より本大会(ドイツ開催)へ出場資格を持つ日本予選大会という位置づけで埼玉県川越市にある川越水上公園を舞台に3年間実施し、2013年度は東北地区を対象に仙台にて開催しました